『危機の二十年』——理想は、なぜ現実に敗れたのか
国際政治学という学問の事実上の出発点。戦間期の国際主義を「利益の道徳的翻訳」として解剖しつつ、 純粋なリアリズムもまた政治を不可能にすると論じる、二重の批判の書。
Book Reviews & Summaries
国際政治学の議論の骨格をつくってきた文献を、刊行年の古い順に並べています。 各記事は「書誌情報 → 位置づけ → 議論の要約 → 主要概念 → 批判と論争 → 日本から読むと」という構成で、 原典を読む前後どちらでも使えるようにしました。 破線で表示している文献は、現在準備中です。
国際政治学という学問の事実上の出発点。戦間期の国際主義を「利益の道徳的翻訳」として解剖しつつ、 純粋なリアリズムもまた政治を不可能にすると論じる、二重の批判の書。
戦後アメリカ外交論の教科書となった古典的現実主義の体系。 「権力によって定義される利益」という概念と、政治的リアリズムの六原則を読み解きます。
「複合的相互依存」という理念型を提示し、権力を敏感性・脆弱性という非対称性から捉え直した書。 国際レジーム論へと続く道筋を示します。
国家の内部ではなく国際システムの構造から説明する、ネオリアリズムの中核文献。 還元主義批判、二極安定論、勢力均衡の自動生成という三つの柱を扱う予定です。
国民を「想像された政治的共同体」と定義し、出版資本主義と時間意識の変容からその発生を説明した古典。 国際政治における観念の力を考える入り口です。
大国が現状維持で満足できない理由を五つの前提から演繹する攻撃的現実主義。 「水の抑止力」と地域覇権という概念が、米中論争の下敷きになっています。
誤用の多い概念を原典に即して整理。ソフト・パワーは資源ではなく関係であり、 発信の量ではなく正統性が決め手になる、という論点を扱う予定です。
過去500年の覇権交代事例を数え上げ、その多くが戦争に至ったと論じた話題作。 分析の魅力と、事例選択をめぐる批判の両方を検討する予定です。
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アレクサンダー・ウェント『国際政治の社会理論』、ロバート・ジャーヴィス『国際政治における認識と誤認』、 バリー・ブザン『地域安全保障複合体論』ほかを候補にしています。